2025年11月10日、VTuberグループ「深層組」から、多くのファンにとって衝撃的な発表が行われました。グループのエース格である従井ノラ(したがいのら)さん、人気メンバーの刺杉あいす(さしすぎあいす)さん、そして小城夜みるく(おぎやみるく)さんの3名が、2025年11月末をもって同時に卒業することが公表されたのです。
2025年に入り、深層組ではメンバーの卒業が相次いでいました。10月末には「絶望です」さんが卒業したばかりであり、今回の主力メンバー3名の同時離脱は、ファンに大きな動揺を与えています。
この記事では、3名の卒業理由として公式に発表されている内容に加え、ファンの間で懸念されている運営の未払い問題や、先に卒業した「絶望です」さんによる暴露とされる情報との関係性について、これまでの経緯を整理しつつ詳しく解説します。あわせて、3名の今後の活動予定や、エースを失った深層組の今後についても調査しまとめました。
深層組の従井ノラ、刺杉あいす、小城夜みるくが卒業を発表
2025年11月10日の衝撃的な公式発表
2025年11月10日、VTuberグループ「深層組」の公式X(旧Twitter)アカウントは、所属する従井ノラさん、刺杉あいすさん、小城夜みるくさんの3名が、11月末をもってグループを卒業することを発表しました。この一報は、まさに青天の霹靂でした。
特に従井ノラさんは、登録者数16万人を超え、グループの「エース」として牽引してきた存在です。その彼女を含む中心メンバー3名が同時にグループを離れるという事態は、ファンの間に大きな衝撃と動揺を広げることとなりました。
公式発表では、3名の門出を祝うための「卒業証書授与式」配信が、2025年11月26日 20時30分(開場20時15分)より、YouTubeにて行われることも告知されています。この発表の形式は、これまでの卒業生を送り出してきた深層組のスタイルを踏襲しており、運営としては3名を公式に送り出す形を取りたい意向がうかがえます。
卒業する3名のプロフィールとグループ内での功績
今回卒業が発表された3名は、それぞれが深層組において欠かせない存在感を示していました。
従井ノラさん:グループを牽引した絶対的エース
2022年1月8日にデビューした従井ノラさんは、深層組の「見習い執事」として活動を開始しました。当初から英語が堪能であることを活かし、海外ファンとの交流も積極的に行い、グループの知名度向上に大きく貢献します。
彼女の配信スタイルは多彩で、特にホラーゲーム実況や、時に過激とも言える企画(クリスマス超美麗3D浣腸配信で同接1万人超えなど)で多くの視聴者を魅了。一方で、2023年6月には文教大学情報学部でゲスト講師を務めるなど、その活動はバーチャルな世界に留まりませんでした。過去には大手VTuber事務所のオーディションに応募し、落選した経験を公言するなど、その人間味あふれる側面もファンに愛されていました。YouTube登録者数16万人超という数字は、深層組において突出しており、まさに「エース」「深層組の入口」と呼ばれるにふさわしい功績を残しています。
刺杉あいすさん:真面目な努力家として人気を集めた「先生」
2023年3月16日にデビューした刺杉あいすさんは、「深層春組」の一員として、深層家の「家庭教師」というキャラクターで活動。デビュー当初はヤンデレ設定の予定だったとされますが、実際にはその真面目で努力家な人柄がにじみ出る配信が人気を集めました。
特にホラーゲーム実況に力を入れており、最新タイトルの最速クリアを目指す配信などで着実にファンを獲得。デビューから約4ヶ月という早さでYouTube登録者数1万人を達成しました。その真面目な性格ゆえか、時にメンバー間のトラブルの仲裁役を担うこともあったとされ、ファンからは「あいす先生」として親しまれていました。彼女の安定した配信は、個性派揃いの深層組において、重要なバランサーの役割も果たしていたと言えるでしょう。
小城夜みるくさん:異色の才能を発揮したクリエイター
2021年12月19日にデビューした小城夜みるくさんは、「深層組七女」であり「赤ちゃんVTuber」という異色の設定で注目を集めました。本来は15歳であるものの、呪いで赤ちゃんの姿になっているという設定で活動。
彼女の特筆すべき点は、そのクリエイターとしての才能です。自作のショート動画が100万再生を記録したり、さらには自力で3Dモデルを制作するなど、配信者としてだけでなく、制作者としての高いスキルを発揮しました。2023年に自身の過去の活動が特定される、いわゆる「前世バレ」が発生した際には、即座にツイキャスで開き直り配信を行い、自らネタに昇華することで炎上を鎮火させるという見事な対応を見せ、その胆力も評価されています。
2025年は卒業が相次ぐ事態に
深層組にとって、2025年は激動の年となりました。今回の3名の卒業発表以前にも、人気メンバーの離脱が続いていたのです。
この流れは、2024年12月31日に、Twitchでのストリーマー活動が軌道に乗った人気メンバー・寧々丸さんが独立・卒業したことに始まります。
年が明けた2025年に入ると、
- 4月16日: 2024年11月に加入したばかりの彼女なぉた(かのめなぉた)さんが、わずか5ヶ月で卒業。
- 5月31日: 「深層春組」の人気メンバーであったわからせちょろさんが、「確執のある家族からの物理的妨害の懸念」という異例の理由で卒業。
- 10月31日: ギャンブル配信で人気だった絶望ですさんが、「YouTubeの規制強化」を理由に卒業。
このように、主要メンバーが立て続けにグループを去る異常事態となっていました。そして今回、グループの「エース」である従井ノラさんを含む3名の同時卒業が発表されたことで、ファンの間では「グループの存続自体が危ういのではないか」という懸念が最高潮に達しています。
3名の卒業理由はなぜ?「方向性の違い」の裏にあるもの
公式発表と本人の説明は「方向性の違い」
今回の卒業に関して、深層組の公式発表では「3名がそれぞれ新たなステージへ進むことになり、深層組を卒業する運びとなりました」と説明されています。
また、3名がそれぞれ11月10日に行った自身の配信でも、卒業の理由として共通して「方向性の違い」という言葉が使われました。従井ノラさんは「“野良の従井ノラ”として、より自由に自分らしい表現を追い求めていく」と語り、小城夜みるくさんも「個人勢として活動を移行する」と説明。刺杉あいすさんも、活動終了という選択ではあるものの、同様に運営との方向性の違いを示唆しました。
しかし、これほど多くのメンバー、特にグループの中核を担う3名が、同時期に同じ「方向性の違い」という理由で卒業するというのは、非常に異例の事態です。多くのファンが、この言葉の裏に、公にできない深刻な問題が隠されているのではないかと推測しています。
2025年6月の一斉BAN事件が与えた影響
運営とメンバー間の信頼関係に亀裂が入った決定的な出来事として、多くのファンが記憶しているのが、2025年6月に発生した「一斉チャンネルBAN(利用停止)事件」です。
2025年6月13日から14日にかけて、従井ノラさん、小城夜みるくさん、刺杉あいすさんを含む、当時活動していた深層組メンバー12名中8名のチャンネルが、突如としてYouTubeから利用停止処分を受けました。さらに、グループの公式チャンネル、および関連グループの「天獄組」も同様に停止されました。
YouTube側が示した停止理由は「第三者による著作権侵害の申し立てを複数回受けているアカウントにリンクされているため」という、非常に重いものでした。
これは、グループ内のいずれかのアカウント(あるいは関連アカウント)が重大な著作権侵害を繰り返し、その運営母体が同一であるとYouTube側に判断された結果、関連する全チャンネルが連鎖的に処分を受けたことを意味します。
運営は「顧問弁護士や関係パートナー様とともに再審査請求など必要な対処を進めております」と発表し、約半月後の7月上旬頃に各チャンネルは無事に復活を果たしました。しかし、この事件は以下の点で深刻な影響を残したと考えられます。
- 活動の基盤の脆弱性: 運営の管理不備(あるいは関連グループの暴走)によって、何の違反もしていないメンバーのチャンネルまで一瞬にして停止されるというリスクが露呈しました。
- 収益の停止: 約半月間、主要な活動場所と収益源を失うことになりました。
- 運営への不信感: メンバーにとって、自身の活動の全てが運営のリスク管理一つで失われかねないという事実は、運営組織に対する深刻な不信感を抱かせるのに十分だったと推測されます。
この事件が、メンバー、特にグループの将来を真剣に考えていたエース格の従井ノラさんらに、「この運営体制の下で活動を続けることはできない」と独立・卒業を決意させる大きな要因となった可能性は非常に高いと言えるでしょう。
運営未払い問題が原因か?卒業した「絶望です」が暴露?
「方向性の違い」の背景にある、より深刻な問題としてファンの間で最も有力視されているのが、運営の「未払い問題」です。
卒業メンバー「絶望です」さんによる未払い暴露とは?
この疑惑が公然と語られるようになった発端は、2025年10月31日に卒業した「絶望です」さんが、過去の配信(現在は非公開または削除済みと見られる)やその切り抜き動画において、運営の金銭トラブルを暴露したとされる情報がネット上で広く拡散されたことでした。
「絶望です」さんの公式の卒業理由は「パチスロ等のギャンブルコンテンツに関するYouTubeの規制強化」とされていましたが、拡散されている情報によると、彼女は運営から以下のような深刻な扱いを受けていたとされています。
- 運営から報酬が期日通りに支払われず、生活に困窮する事態が発生した。
- 深層組が提供する社宅に住んでいたが、運営が電気代やガス代の支払いを滞納した結果、光熱費が停止した。
- 生活インフラが停止した際、リスナーからの支援(いわゆる「スパチャ」など)で急場を凌いだ。
- この問題が配信で表面化した際、運営の担当者(SKD氏とされます)が、配信中に慌てて立替入金を行ったとされる場面もあった。
これらの情報が事実であるならば、単なる「方向性の違い」ではなく、演者の生活基盤そのものを脅かす重大な契約不履行であり、信頼関係が完全に破綻していた可能性が考えられます。
他メンバーからも過去に金銭問題の指摘
深層組における金銭的な問題の指摘は、「絶望です」さんに始まったことではありません。過去の配信記録やファンの間でまとめられている「事件簿」によると、同様の疑惑は断続的に浮上していました。
- なまほしちゃん: 旧運営時代(2020年の独立前)に、「100万円以上の報酬未払い」があったことを明かしています。これは運営体制が変わる前の話ですが、金銭トラブルの土壌があったことを示唆しています。
- 数打あたるさん: 2023年6月にデビューした際、初の雑談配信で「2ヶ月給料ゼロ」であったことが示唆され、リスナーから同情の声が上がりました。
- 刺杉あいすさん: 2024年3月の配信中に、「グッズ販売の分配金を1円も受け取っていない」と涙ながらに訴えたとされています。今回の卒業メンバー当人からも、過去に金銭的な不満が漏れていたことになります。
- 彼女なぉたさん: 2025年4月に卒業した彼女も、卒業直前に「給料振り込むって言ってたのに全然振り込まれてない」という趣旨のX投稿(現在は削除済みと見られる)をしていたとされ、これがわずか5ヶ月でのスピード卒業の一因ではないかと噂されました。
「タコ部屋労働」告発とは?
さらに、2023年には元セバスチャン(運営スタッフ)を名乗る人物が、深層組での「タコ部屋労働」体験談をweb連載で語ったとされる出来事もありました。「月10万円働かせ放題パック」や「ソファー不法投棄指示」など、劣悪な労働環境を告発する内容であったとされています(ただし、この連載は別の問題で休載となったとされ、内容の真偽は不明です)。
未払い問題と今回の卒業の関連性
今回卒業する従井ノラさん、刺杉あいすさん、小城夜みるくさんの3名が、卒業の直接的な理由として「未払いがあった」と公言したわけではありません。
しかし、「絶望です」さんによる具体的な暴露情報、刺杉あいすさん自身を含む複数のメンバーからの過去の金銭トラブルの指摘、元スタッフとされる人物による労働環境の告発。これらの情報が全て、同じ「深層組運営」という一点に集約されます。
このことから、表面上の「方向性の違い」とは、実際には「運営の杜撰な管理体制や、演者の生活と尊厳を軽視するような報酬支払いへの慢性的な不信感」であった可能性が極めて高いと、多くのファンは推測しています。10月末の「絶望です」さんの卒業が、最後の引き金になったとも考えられるでしょう。
従井ノラの今後の活動はどうなる?
個人VTuber「野良の従井ノラ」として活動継続
深層組のエースであった従井ノラさんは、11月10日に自身のXで「独立のお知らせ」を発表しました。グループ卒業後もVTuber活動は引退せず、個人VTuber「野良の従井ノラ」として活動を継続します。
彼女はXで「これからは“野良の従井ノラ”として、より自由に自分らしい表現を追い求めて活動をしていく」「深層組での時間は挑戦と学びに満ちた日々でした」とコメントしており、グループでの経験を糧に、新たなスタートを切る決意を示しています。
アカウントやアバター(ガワ)も継続
ファンにとって最も重要な点の一つが、これまで親しんできた姿や名前がどうなるか、という点です。
この点について、従井ノラさんは「野良の従井ノラ」と名乗っている通り、現在のYouTubeチャンネル、Xアカウント、そしてアバター(ガワ)も全てそのまま継続して使用する予定です。
これは、深層組運営との間で、IP(キャラクターの知的財産権)の買取り、あるいは円満な形での譲渡について合意がなされたことを意味します。深層組は過去の卒業生(例:寧々丸さん)に対してもIPの譲渡に比較的柔軟な姿勢を見せており、この点は運営の数少ない評価点としてファンに認識されています。
長年応援してきたファンにとって、姿も名前も変わらずに活動が継続されることは、不幸中の幸いと言えるでしょう。
従井ノラさんの詳細プロフィールと功績
ここで改めて、彼女がどれほどグループにとって大きな存在であったか、そのプロフィールと功績を振り返ります。
- 名前: 従井ノラ(したがいのら)
- デビュー: 2022年1月8日
- キャラクター: 深層家の見習い執事。12歳。身長141cm。紫の棺桶を担ぐ「びんぼっちゃまスタイル」。
- 特技: 英語(アメリカの深層WEB出身設定)、ホラーゲーム、企画力
- ファンネーム: ノラ組
彼女の活動は型破りなものが多く、2022年2月にはガチャ配信中に興奮しすぎた声が「事件性のある声」として近隣住民に通報され、警察官が自宅に来る「警察凸」を経験。このエピソードは「プロジェクトV」でベストハプニング部門大賞を受賞し、地上波デビューも果たしました。
また、前述の通り2023年6月には文教大学でゲスト講師を務め、2024年6月にはライバーマネジメント事務所「株式会社321」で講演会を行うなど、その活動はVTuberの枠を超えていました。
過去にホロライブのオーディションに応募し落選した経験を自らネタにし、ホロライブファンであることも公言。そのオープンな姿勢が、多くのファン(通称「ノラ組」)の心を掴みました。彼女の独立は、個人勢としてさらに活動の幅を広げる可能性を秘めており、今後の活躍が期待されます。
刺杉あいすの今後の活動はどうなる?
11月末をもってVTuber活動を終了
今回卒業する3名の中で、ファンにとって最も寂しい知らせとなったのが、刺杉あいすさんのVTuber活動終了(引退)という決断です。
彼女は11月10日のXで「運営からの発表の通り、刺杉あいすは11月末をもって深層組を卒業し、活動を終了することになりました」「突然のご報告となり、本当にごめんなさい」と、ファンへの謝罪と感謝を綴りました。
活動期間は約2年8ヶ月。真面目で誠実な人柄で多くのファンに愛された「先生」の引退を惜しむ声が、ネット上に溢れています。
チャンネルやSNSの今後は?
深層組の公式発表および本人の説明によると、刺杉あいすさんの各アカウントの今後は以下の通りです。
- YouTubeチャンネル: 2025年11月中に最終配信を予定。その後、動画やアーカイブの一部は非公開化される見込みです。全てのコンテンツが閲覧できなくなる可能性があるため、ファンは早めにアーカイブを確認する必要があるかもしれません。
- X(旧Twitter)、pixivFANBOX、Twitchなど: 他のSNSアカウントも、2025年11月末をもって全て終了(非公開または削除)となります。
刺杉あいすさんの詳細プロフィールと功績
彼女の引退を惜しみ、その功績を振り返ります。
- 名前: 刺杉あいす(さしすぎあいす)
- デビュー: 2023年3月16日(深層春組)
- キャラクター: 深層家の家庭教師。20歳。身長157cm。
- 特技: ホラーゲーム、計算、自炊
- ファンネーム: 刺し隊
彼女は「深層組を盛り上げたい」という強い意志を持ってオーディションに応募したとされています。その言葉通り、デビュー後は精力的に活動。特にホラーゲーム実況に力を入れ、最新タイトルを最速でクリアまでプレイする配信や、詳細な分析を行う姿勢が評価されました。
デビューから約4ヶ月でYouTube登録者1万人を達成。また、新人ながらメンバー間のトラブル(例:「コミュ障宇宙人事件」)の仲裁に入るなど、その真面目な人柄でグループ内でも信頼を得ていたとされます。
しかし、その真面目さゆえか、2024年3月には配信中に「グッズ販売の分配金を1円も受け取っていない」と涙ながらに訴えたとされるエピソードも残っており、運営の体制に対して人一倍強い不満を感じていた可能性がうかがえます。今回の「活動終了」という決断は、彼女の誠実さゆえの決別だったのかもしれません。
小城夜みるくの今後の活動はどうなる?
独立し、個人VTuberとして活動継続
小城夜みるくさんも、従井ノラさんと同様に個人VTuberとして活動を継続します。
彼女は11月10日のXで「独立のお知らせ」を発表。「12月より小城夜みるくはサポートなしの完全無所属個人Vtuberとして活動を行ってまいります」「これからも ” 小城夜みるくワールド ” を届けていけるようがんばります」と、力強くコメントしています。
アカウントやアバター(ガワ)も継続
小城夜みるくさんも、現在の名前、アバター(赤ちゃん姿と15歳姿)、各アカウントをそのまま引き継いで活動を続ける見込みです。深層組の「七女」という設定は使えなくなりますが、彼女自身の個性と才能は変わりません。
運営のサポートがなくなる「完全無所属」という道をあえて強調している点からは、これまでの運営体制からの脱却を目指す強い意志が感じられます。
小城夜みるくさんの詳細プロフィールと功績
彼女のユニークな経歴と才能は、個人勢となってさらに輝く可能性があります。
- 名前: 小城夜みるく(おぎやみるく)
- デビュー: 2021年12月19日
- キャラクター: 深層組七女。本来は15歳だが、呪いで赤ちゃんの姿になっている。
- 特技: 音ゲー、自作3Dモデル制作、動画編集
- ファンネーム: おぎゃり隊
彼女の最大の武器は、そのクリエイティブ能力です。2023年5月に公開した自作ショート動画は100万再生を突破。さらに自力で3Dモデルを制作し、活動の幅を広げました。
また、2023年10月に自身の過去の活動が特定された(前世バレ)際には、即座にツイキャスで「開き直り配信」を実施。タレコミ情報を自ら認め、黒歴史をネタに昇華するという力技で、炎上するどころかファンを感心させました。
一方で、2023年2月の生誕祭配信では、YouTubeのAIによって「未成年」と判定され、チャット欄が非表示になるという珍事も経験しています。こうしたトラブルさえもネタにする彼女のスタイルは、個人勢としての活動において大きな強みとなるでしょう。
深層組エースの従井ノラ卒業で崩壊の危機?潰れる?
主力メンバーの相次ぐ離脱
今回の3名の卒業発表により、深層組は組織として最大の危機を迎えたことは間違いありません。2024年末の寧々丸さんの卒業に始まり、2025年だけで計6名ものメンバー(彼女なぉた、わからせちょろ、絶望です、従井ノラ、刺杉あいす、小城夜みるく)がグループを去ることになりました。
特に、登録者数16万人を誇り「深層組の顔」であった従井ノラさんの離脱は、グループの求心力、知名度、そして収益の面で計り知れない打撃となります。彼女の卒業は、単なる1メンバーの離脱ではなく、グループの屋台骨が抜けることに等しいと言えます。
運営体制への不信感
前述の未払い疑惑や一斉BAN事件に加え、2025年1月には深層組の関連グループ「天獄組」が引き起こした炎上騒動(後述)など、運営の管理体制やリスク対応能力そのものへの疑問が噴出しています。
メンバーが安心して活動できる環境が提供されていなかったのではないか、という厳しい目が向けられています。特に未払い疑惑が事実であれば、演者からの信頼は完全に失墜している可能性があり、残されたメンバーの心境も穏やかではないでしょう。
深層組は今後どうなる?「潰れる」可能性は?
現時点(2025年11月14日)で、深層組の解散や運営終了といった公式発表はありません。
驚くべきことに、大量卒業が発表される直前の2025年9月23日には、深層組は新人VTuberのオーディション告知を行っていました。このことから、運営としては組織を継続していく意思があったものと見られます。
しかし、グループの「エース」と人気メンバーを一挙に失った今、残されたメンバー(息根とめるさん、なまほしちゃん、飛出ぴょこらさん、数打あたるさん、甘神すうさんなど)だけでグループを立て直すのは極めて困難な道と言わざるを得ません。
ファンの間では「事実上の崩壊状態」「もう潰れるのでは」といった懸念が現実味を帯びています。今後、残されたメンバーからさらなる卒業者が出る連鎖が発生する可能性も否定できず、深層組はまさに存続の岐路に立たされています。
深層組とホロライブの関係性とは?
今回の卒業騒動に関連して、一部で大手VTuberプロダクション「ホロライブ」との関係性についても改めて注目が集まっています。両者の関係性は、良好な側面と最悪な側面の両方を持っていました。
直接的な資本・提携関係はなし
まず大前提として、深層組とホロライブ(カバー株式会社)との間に、公式な資本関係や業務提携は一切ありません。両者は全く別の組織です。
従井ノラさんとホロライブ(良好な関係)
深層組エースの従井ノラさんは、自身がホロライブの熱心なファンであることを公言しており、「過去にホロライブのオーディションに落選した経験がある」とも語っています。この「ホロライブ愛」はファンにも広く知られていました。
2023年5月には、ホロライブの二次創作ゲーム『HoloCure』をニコニコの公式番組で実況するという、異例の「コラボ」が実現しています。これは、従井ノラさんのホロライブへのリスペクトが公式にも認められた形と言え、良好な関係性を示していました。
関連グループ「天獄組」による誹謗中傷事件(最悪の関係)
一方で、深層組運営は最悪の形でホロライブとの関係を悪化させた過去があります。
2025年1月、深層組の運営が手掛けていた男性VTuberグループ「天獄組」のメンバー(難波ワンさん)が、「2025年にVTuber界隈で起きそうな事を予想する」という動画内で、ホロライブ所属メンバーを名指しで誹謗中傷する内容(「薬物で逮捕される」など)を投稿し、大炎上しました。
これは単なるイジリやプロレスの範疇を遥かに超えた悪質なものであり、ホロライブファンから凄まじい批判が殺到しました。この事件に対し、深層組運営は「天獄組」のXアカウントのフォローを解除するという「切り捨て」とも取れる対応を行いました。結果的に「天獄組」はメンバー脱退や活動休止に追い込まれ、事実上解散状態となりました。
この事件は、深層組運営のリスク管理の甘さを露呈するとともに、業界最大手であるホロライブに対して、取り返しのつかない悪印象を与える結果となりました。
息根とめるさんの「はあちゃま深層組適正」発言
また、2025年10月29日には、ホロライブの赤井はあとさんが活動に関する苦悩を赤裸々に配信した際、深層組の息根とめるさんが自身のXに「はあちゃま深層組適正高すぎて草」と投稿しました。
これは、赤井はあとさんの破天荒で予測不可能な側面と、深層組の過激なスタイルを重ね合わせた、息根とめるさん流のユーモアあるいはリスペクトの表現と見られますが、その独特の視点が一部で話題となりました。
深層組メンバー卒業に対するネット上の反応とは?
今回のエース3名の同時卒業発表に対し、ネット上では様々な声が上がっています。その多くは、ファンの率直な意見や、これまでの経緯を知る人々からの厳しい指摘です。
驚きと悲しみの声
やはり最も多いのは、突然の発表に対する驚きと、メンバーの卒業・引退を惜しむ声です。特にエースの従井ノラさんの離脱と、刺杉あいすさんの引退に対する衝撃は大きいようです。
- 「エースのノラくんまで卒業なんて信じられない」
- 「3人同時は衝撃すぎる。一体何があったんだ」
- 「刺杉先生、引退しないでほしかった…2年8ヶ月お疲れ様でした」
- 「深層組と言えばノラくんだったのに、本当にショックだ」
- 「あいす先生のホラゲ実況がもう見られなくなるのが辛い」
運営への批判と崩壊への懸念
同時に、これまでの経緯を知るファンからは、運営体制への厳しい批判や、グループの今後を本気で懸念する声が噴出しています。
- 「やっぱり未払い問題が本当だったんじゃないか」
- 「絶望ですさんの暴露が真実味を帯びてきた」
- 「光熱費止められるような運営じゃ、誰もついていかないよ」
- 「BAN事件の対応もひどかったし、運営が機能してない証拠」
- 「これもう深層組、事実上終わりだろ…」
- 「新人オーディションしてたけど、こんな状況で誰が入るんだ?」
- 「残されたメンバーが可哀想だ」
独立メンバーへの応援と期待
一方で、独立して活動を継続する従井ノラさんと小城夜みるくさん、そして引退を決断した刺杉あいすさんの3名に対し、温かい応援メッセージも多く見られます。
- 「ノラくんとみるくちゃん、個人勢になっても応援し続ける」
- 「”野良の従井ノラ”、新しいスタート頑張ってほしい」
- 「刺杉先生、今までありがとう。ゆっくり休んでください」
- 「IP持って独立できるのは良かった。運営の最後の良心か」
- 「個人になれば、もう運営の不祥事に巻き込まれなくて済む」
まとめ:深層組は重大な岐路に、独立メンバーの今後に注目
今回調査した、深層組のエース・従井ノラさん、刺杉あいすさん、小城夜みるくさんの同時卒業。公式理由は「方向性の違い」とされていますが、その背景には、2025年6月の一斉BAN事件や、過去から断続的に指摘されてきた運営の金銭トラブル・未払い疑惑が根深く関係している可能性が高いと見られます。
3名の今後の活動は、以下の通り明確に分かれました。
- 従井ノラさん: 独立し、個人VTuber「野良の従井ノラ」として活動継続。
- 小城夜みるくさん: 独立し、「完全無所属個人VTuber」として活動継続。
- 刺杉あいすさん: 2025年11月末をもってVTuber活動を終了(引退)。
エースと人気メンバーの大半を失った深層組は、グループ存続の重大な岐路に立たされています。新人オーディションの動きもありましたが、まずは残されたメンバーのケアと、失墜した信頼の回復が急務です。
3名の門出を祝う「卒業証書授与式」は11月26日 20時30分から配信予定です。ファンにとっては複雑な心境ですが、3名のこれまでの活動に感謝を送りつつ、それぞれの新たな道を応援したいところです。